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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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| ダロンの家 |
| ■ギャスパー To:ヘルムンス |
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わかった、近寄らないようにするよ。 …で、近寄っちゃいけない精霊ってのは、どこにいるんだい? |
辺りをきょろきょろと見回しながら、精霊らしきものを探している。
| ■ヘルムンス To:ギャスパー |
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残念ながら、そこまでは私も見えないです。 ・・・表現するのが難しいんですが、「そこに在るのが感じられる」というだけですから。 ただ、近寄ってはいけない場所というのは、まさにセリンのことだと思いますけどね。 |
| ■ギャスパー To:セリン |
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セリン、このままなら話をしてもいいよな? おまえ、氷の精霊を使っているみたいだけど、これからどうするつもりか、決めているのか? |
ヘルムンスの助言に従い、セリンに近づかずに話しかける。
| ■ルキシュ To:ギャスパー |
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……セリンちゃんが操ってるのかなぁ。ボクには「護ってる」っていう風にも 感じるけど。 本当にキミが使ってるの? |
| ■セリン To:ALL |
| ………おとうさんとおかあさんが………まもってくれてるの……… |
| ■ルキシュ To:セリン |
| 何からキミを護ってくれているの? |
| ■セリン To:ALL |
| ………いろいろ………わるいひと……… |
| ■ギャスパー To:セリン |
| 悪い人? …お父さんやお母さんが死んでから、誰かに襲われたりしたのかい? |
| ■セリン To:ALL |
| ……… |
セリンは無言のまま、不安げな(不審げな)目でこちらを見ている。
| ■アンリ To:セリン |
| はぅ!!オレも悪い人!? |
| ■ギャスパー To:セリン |
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… ルゥミアさんは、悪い人かい? |
ギャスパーがセリンに話しかけている横で、ルキシュは万が一の時のため、ラックを詠唱し始める。
| ■セリン To:ALL |
| ………わかんない……… |
| ■ギャスパー To:セリン |
| そうか… |
ギャスパーはその場にしゃがみこみ、セリンと目の高さを合わせる。
| ■ギャスパー To:セリン |
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セリンは、いつからこの部屋で暮らしているんだ? 部屋からは全然出ていないのかい? |
| ■セリン To:ALL |
| ………おとうさんとおかあさんがいなくなってから……… |
| ■ルキシュ To:セリン |
| 氷の精霊さんが護ってくれるのは、部屋の中にいる時だけなの? |
なるべく優しい口調で問いかける。
| ■セリン To:ALL |
| ………ううん……… |
セリンは小さく首を横に振った。
| ■アンリ To:セリン |
| じゃ、なんでずっとここにいるの? |
| ■セリン To:アンリ |
| ………いくとこ………ないから……… |
| ■ルキシュ To:セリン |
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そっか。そうだよねぇ……。ハーフエルフ、ってだけで嫌われちゃうし。 ボク達、何もしてないのに……。 |
言いながらルキシュはウェストンに借りた帽子をとる。
| ■ルキシュ To:セリン |
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ボクには父さんも母さんも健在で、叔父さんも優しくしてくれた。 だからこうしていられるけど、一人じゃ寂しかったよね……。 信じて、って言い方はおこがましいけど、わかって欲しいな。 ボク達は何故キミの両親が亡くなったのか、それを確かめに来たの。 決してキミに危害を加える為じゃないから。 |
| ■セリン To:ルキシュ |
| ……… |
セリンは反射的に少し身を引く。しかし、精霊が攻撃を仕掛けてくるほどではないようだ。
| ■セリン To:ルキシュ |
| ………なにもしない?………たたいたりしない? |
セリンの言葉に、ルキシュは思わず破願する。
| ■ルキシュ To:セリン |
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チャ・ザに誓って……って言ってもキミには意味の無い事だから……、 ボクの命に誓ってキミを叩いたりなんてしないよ。 キミを叩いたりしない、これはここにいるみんなもそうだから。 |
ね、と言うようにルキシュは皆を見回す。
| ■アンリ To:セリン |
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当ったり前だよ!!だいたい、叩くってなんだ!! ひっでぇの!!セリンちゃんがかわいそうじゃないか!! 誰だよ!そんなことしたの!! はっ・・・うにに〜。驚かせて、ごめん。 |
| ■コリューン To:胸中 |
| (安請け合いしちゃって、大丈夫かね?) |
不安を感じながらも、周囲に合わせて肯いておく。
| ■ヘルムンス To:セリン |
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ええ。あなたを叩いたり、傷つけることはしませんとも。私も約束しましょう。 だから、あなたも心をひらいてくれますか? |
セリンと同じ目線までしゃがんで、ヘルムンスも答える。
| ■セリン |
| ……………… |
セリンは黙って俯いた。
| ■ギャスパー To:セリン |
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よかったら、ちょっとこの部屋から出て、外の空気を吸わないか? 部屋の宝物が心配なら、ヘルムンスが魔法の鍵をかけてくれるから心配ないし、おまえさんを苛めるやつがいても、俺達が守ってやるぞ。 |
顎でヘルムンスを指しながら、セリンを外に誘う。
| ■セリン To:ALL |
| ………うん……… |
| ■ギャスパー To:セリン&ALL |
| よし、それじゃあ行くべ。 |
腰を上げると、セリンに向かって右手を差し出す。
| ■ギャスパー To:ヘルムンス |
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さてと、これからどうする? とりあえず暖かいところで、もう少しちゃんと話を聞きたいんだけどな。 |
| ■ルキシュ To:ギャスパー&ALL |
| そうだねぇ、一旦1階で暖をとって話してみて、その後どうするか決めない? ……実はボク、凍りそうなんだけど(^^;) |
服の襟をぐいっと寄せながら、ルキシュは白い息を見つめる。
| ■ヘルムンス To:ルキシュ&ギャスパー&ALL |
| そうですね。まず1階に上がって、そこでセリンさんと話し合って今後の行動を決めるとしましょう。 |
1階に上がる途中で、コリューンはセリンに話し掛けた
| ■コリューン To:セリン |
| さっき、誰かに叩かれてたような事を言ってたけど、誰に叩かれたの? |
| ■セリン To:コリューン |
| ………………みんな……………… |
| ■コリューン To:セリン |
| みんなって、ウッドさんとか・・・ルゥミアさんやウェストンさんも? |
| ■セリン To:コリューン |
| ………ルゥミアおねえちゃんはやさしいから………司祭様もなにもしない………でも、みんなあたしのこと嫌いだから……… |
| ■コリューン To:セリン |
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そっか。 ねぇ、セリンちゃんも、みんなの事が嫌い?・・死んじゃえば良いって思う? |
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