| SW-PBM Scenario #61B | 目次 |
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| 鍾乳洞入り口 |
村の入り口から反対側の出口から山を降りる。
森の中を行くと、そこここに闘いの跡が見られた。
| ■ケニ To: ALL |
| 2 つあるうち、近いほうの入り口はもうすぐです。こっちです。 |
さらに進むと、倒れている人が見えた。ダークエルフ、人間、狼もいる。いずれももう息はなさそうだ。ここでは村の男達が数人で敵を食い止めたようだ。村人が使ったと思われる武器も落ちている。ネット、弓矢、ジャベリンなど。
その先に、鍾乳洞の入り口が見えている。
| ■ソフィティア To:ALL |
| ダークエルフが中に入ったのは間違いなさそうね。 |
| ■ケニ |
| みんな……。ファリス様、彼等を御許へお導きください。 |
| ■アトール To: ALL |
| やっぱり、村から続いてる足跡は洞窟の中に続いているようだな。 |
| ■アスタルテ To: ALL |
| 入り口でダークエルフを止めるのは無理だったみたいだね。 |
祈りをささげながら遺体の間を歩き回っていたケニが戻ってきた。
| ■ケニ To: ALL |
| ……お父さんはいないみたいです。村長もいません。10 人位は中に入ったんだと思います。 |
| ■アトール To: ALL |
| たぶんダークエルフも、まだ5、6人以上は洞窟の中に入っただろうな。 |
| ■アフル To: ケニ |
| 2つの入り口って中で繋がってるの? |
| ■ケニ To: アフルさん |
| はい。いろんなところで繋がっています。道は一本じゃなくて、とても複雑に絡まりあってるんです。 |
| ■ヴィクトール To:ケニ&ALL |
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ふぅん、迷路みたいになってるんだね。 ところで洞窟の中ってやっぱり暗いんだよね?灯りになるもの用意しといた方が良いと思うんだけど。 |
| ■アスタルテ To: ヴィクトール&ALL |
| は〜い、はいはいはい、は〜い!!ボク持ってま〜〜す!! |
アスタは待ってましたとばかりに背負い袋を漁ると、満面の笑みを浮かべながら数本のたいまつを取り出した。
| ■ケニ To: アスタルテさん、ヴィクターさん |
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わぁ、それだけあれば足りると思います。 もし足りなくなっても、正しい道を通れば何ヶ所かに予備もあるし、きっと大丈夫ですよ。 |
| ■カナル To: おおる |
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先にダークエルフも入っているのなら、暗闇でも目のきく相手は不利だな。 注意する程度でどうなるかはわからんが、気を引き締めていくか。 |
| ■ケニ To: ALL |
| 入り口はもう一ヶ所あるんですけど、こっちから入りますか? |
| ■カナル To: ケニ |
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その入り口は、ここから近いのか? それに、目的地までの距離は……。 |
| ■ケニ To: カナルさん |
| はい、一番奥までの距離はあんまり変わりません。むしろ、中に入ってからどの経路を取るかで距離が変わります。一番近い経路を使うつもりです。入り口は、ここからもう少しだけ下ったところです。 |
| ■ソフィティア To:ALL |
| 中に入ってすぐは大丈夫だろうけど、途中で戦いになるかもしれないから隊列を決めときましょう。ケニちゃん、中は2人ならべるのかな? |
| ■ケニ To: ソフィーさん |
| えっと……。いろいろです。腹這いにならないといけないところとかもあります。でも、すごく広いところもあります。 |
| ■ソフィティア To:ALL |
| それじゃぁ、ケニちゃんを中心にして村に来たときの隊列で、狭いところとかは臨機応変ってところかな? |
| ■カナル To:おおる |
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そうだな。 その、もう一つの入り口って方にまわってみないか? このまま後を追うより、先回りになるかも知れない分、ましかもぞ。 |
| ■アフル To:カナル |
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そうだね。 こっちの入り口から入ったら奥にたどり着く前にダークエルフ達と鉢合わせになる可能性が高そうだし。 |
| ■アトール To: ALL |
| OK。俺もそれでいいぞ。 |
| ■アスタルテ To:ケニ |
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んじゃあ、ケニもたいまつ1本持ってね。(すでに呼び捨て) ボク武器両手持ちだから持てないし。 あと誰が持つ? |
| ■ケニ To:アスタルテ |
| あっ、はい。わたし、持ちます。明かりは 2 つあった方がいいんですか? |
| 鍾乳洞内部 |
一行は、「もう片方」の入り口から鍾乳洞内部に入った。中は暗く、ソフィティアがもう 1 つの松明を持つ事になった。
ケニは言われたとおり、奥まで最短のルートを間違いなく選んでいる。なるべく音を立てないように、しかしできるだけ先を急ぐ難しい行軍になった。
鍾乳洞の内部は、所々自然の作る神秘的な光景が見られた。
後方を警戒するヴィクトールはそれを興味深そうに観察している。石灰化している部分は滑るので、足元にも注意しなくてはならない。その側で、アスタルテもハルバードをメイスに持ち替え、後方を警戒している。
アトールは何気ないふりを装いながらも、鍛えられた勘を研ぎ澄ませて周囲を警戒している。
カナルはミミズクのミネルヴァの感覚を共有し、周囲を警戒する。
ソフィティアは周囲の音に注意している。自分達以外の音を聞き漏らさないよう、細心の注意を払う。 アフルも、ダークエルフを警戒し、センス・オーラで周囲を見ている。
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