| 白猫の先にあるものは | Scenario #107 |
| 可愛い店にはご用心 |
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| 踊る仔猫亭付近 路地 |
外からの声が近づいてくる方向に、白猫はすたすたと進む。
多分奥の角ぐらいに来ているような音の最中、かくんと猫は路地に入る。
猫にとってはゆったりな路地。大きな猫になっている冒険者もなんとかギリギリ、1列になれば通れる幅だ。
| ■白猫 To:猫冒険者 |
| ここを通りますわヨ。 |
暗い夜道ではあるが、猫目のせいだろうか?
物が乱雑においてある路地ではあるが、辛うじて猫冒険者達も白猫に付いていく事ができる。
全員が路地に入り、すこし奥まで進んだ頃。
男その2と、彼に連れられた他の冒険者らしき者達が、かのレストランの方へと走っていった。
| ■ルフナ To:独り言 |
| あぁ、そう言えば荷物置いてきちゃったね…。 |
荷物の事は諦めモード。
| ■ヘキサ |
| うう〜、ぼくの画材〜。 |
ヘキサはまだ諦めきれていない様子。
| ■白猫 To:猫冒険者 |
|
ここでしばらく大人しくしていれば、早々には見つからないでショ。 もっとも、誰かがそれをよりカクジツにする方法をお持ちかとは思いますわ。 |
ちら、とコハクを持つルリィを見る。
| ■ルフナ To:白猫 |
|
ここまで連れて来て下さってありがとうございました〜。 ……それでカクジツにする方法って? |
| ■白猫 To:ルフナ |
|
アナタタチ(冒険者)がネズミを連れているのって、非常食のつもりジャないんでショ? それ相応のチカラを持っているからコソのネズミじゃなくて? そのチカラがあれば、今、何が相応しいかは自ずと分かるでショ? |
と、さも当然な顔――といっても猫の顔だが――で聞き返す。
| ■ヘキサ To:白猫 |
| ? |
しかしヘキサはよくわかっていないようだ。
| ■ルリィ To:白猫 |
|
あぁ……幻覚の魔法のこと、ですかしらね。 それにしましても色々とお詳しいこと。 |
乱雑とおかれているものの中に、適当な大きさの樽がある。
ルリィの方を見て少し微笑んだ白猫は、ふぅわりとその上に飛び乗り優雅に寝座る。
| ■白猫 To:ヘキサ |
|
そうそう。アナタ、ワタシのナマエを知りたがっていたわよネ? "チシャ"とでも呼べばいいワ。 それか、そこの小僧(ナジャ)のように「姐さん」でもいいわヨ。 |
心配なのか。一応ナジャも付いてきたらしい。
気まぐれな猫としては、だいぶ律儀な性格ともいえるかもしれないが。ただ、白猫―チシャ―が恐かったダケかもしれない。
| ■ヘキサ To:白猫 |
| うんよろしくね、チシャさん。 |
| ■イヴ To:チシャ |
| ソレハソウト、セクメット・エウリュノメ氏は何処デスカ? |
| ■チシャ To:イヴ |
|
せくめっと……(くす)。 神様は、上からずーっと見ていたワ。 「何処」っていうのなら、「何処でも」見てるわヨ。 |
| ■ヘキサ To:白猫 |
| うえ? |
言われて頭上を見上げるヘキサ。
| ■ヘキサ To:白猫 |
| やねの上かなぁ? |
| ■ルフナ To:チシャ |
|
セクメットさんってやっぱり猫の神様なんですか? その神様について何か詳しい事を知っていたら是非教えていただけませんか? |
| ■チシャ To:ルフナ |
|
くすくす。 あのヒトが神様ってのは、言葉のアヤヨ。本気にしないでヨ。 詳しい事知っているって言えば、知っているワ。でも、どうしてそれを教えなきゃイケナイの? |
ちょっと楽しそうに問い掛ける。
遠くで、男達の声が聞こえる。どうやら、猫冒険者達を探しているようだ。
| ■イヴ To:チシャ |
|
呼ばれマシタ。 会わなければなりマセン。 |
| ■チシャ To:イヴ |
|
そうね、あのヒトもアナタタチに会いたいって言っていたシ。 じゃぁ、今騒いでる……荒くれ者を何とかしたら案内してあげル。 実はネ、ここ、袋小路なの。 さっきのお店にアナタタチが居なくて。で、ここまでほぼ一本道。 そろそろあの荒くれ者タチがくるケド……上手にやってネ♪ |
座った樽の上で。白猫は楽しそうに言う。
ル=ルリィ イ=イヴ エ=エメラルド
ヴ=ヴィタリ フ=ルフナ ヘ=ヘキサ
チ=チシャ(ナジャ) ■=壁
| ■ルリィ To:チシャ |
| それは、単に彼等を煙に巻く――という手段でも宜しいので? |
| ■チシャ To:ルリィ |
|
ええ、どんな方法でも。 ただ、煙に巻いた方が、こちらからも見物できるし……楽しいと思わない? |
くすくすと笑っている。
| ■ルリィ To:チシャ |
|
成る程……解りましたわ。 それでは楽しい見世物を、今から御覧にいれましょう(にっこり) |
光源スプーン入りくるくる巻きマントを足元に置き、杖を構えて前方を見据える。
| ■ルリィ |
|
|
猫ルリィの構えた杖の先から、ぽぽぽ。。。と魔力が放出される(ように感じられた)。
ルリィの作り出したイメージは、ごくごく普通の路地を作り出した。
そう。奥に猫など居ないようなイメージを。
| ■ルリィ To:ALL |
|
…………ふぅ。 我ながら完璧な出来栄えですわね(にっこり) それでは皆さん、しばしの間静かにしていてくださいな。 |
| ■ルフナ To:ルリィ |
| (ルリィさん、すごい〜っ) |
ルリィの『静かに』と言う部分にこくこく頷きながら、手では拍手の真似をするルフナ。
しばらくして、また男その2に連れられた冒険者らしき一行が現れる。
どうやら店の中を一通り捜したものの、見つからず、諦めかけてきているようだ。
| ■冒険者その1 To:男その2 |
| なぁ、ホントに化けモンいたんか? |
| ■冒険者その3 To:男その2 |
| おめぇら、酔っぱらってて見間違えたンじゃネーノ? |
| ■男その2 To:冒険者 |
|
ほ、ホントだ! 現に、俺の連れも言ってただろ? はやく……捜さないと、ここら一帯大騒ぎになるぞ! |
| ■冒険者その2 To:男その2 |
|
んなこたーわかっとるわ。 ただな。あの家全部捜したって、ぜーんぜん居なかったろ? なんか、置き捨ててあった荷物とかはあったけど、ありゃ別に普通の俺等が使うようなシロモンだし。 |
| ■冒険者その4 To:冒険者その3 |
|
アレー。。。欲シカッタ。。。 ナンデ、持テ来テイケナイ? |
| ■冒険者その3 To:冒険者その4 |
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ばーか。遺跡にあるもんとは違うんだヨ。 いつ「ロケーション」かけられるかわかんねぇ街ん中の物、ほいほい持っていこうとすんなや。 どうみても魔術師の物っぽいもんもあったろ?ああいうのには手ぇださねぇ方がカシコイんだよ。 |
どうやら、猫冒険者達の荷物は……一応発見はされたものの、持ち逃げなどはされてないようだ。
…今の所は。
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