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SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? あなたは誰が好きなのですか? |
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| サナリアの部屋 |
夕食後のサナリアの部屋。
ルーシアがお邪魔していた。
| ■サナリア To:ルーシア |
| あの、私にお話というのは……? |
膝に猫のリィンを抱きかかえている。
ちなみにその猫は、自分に酷い事をしたパオルの仲間という事で、ルーシアに対しても警戒しているようである(笑)
| ■ルーシア To:サナリア |
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サナリアさんが結婚の事、どう思ってるのか聞いておきたかったの 人のいる前…お父さんとかね、がいる前じゃ本心は言いづらいかなと思って。 あ、嫌がってるとか思ってるわけでもないんだけどね。ただ、確認しておきたかったのよ。 無理にとは言わないけど良ければ教えてくれる? |
| ■サナリア To:ルーシア |
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気持ち……ですか。 正直に言えば、私はまだ結婚したいとは思っていません。 ただ、父や家の事を考えると……。 ルークスさんもあまり悪い噂というのは聞きませんし、父なりに相手のこともちゃんと考えてくれていると信じていますので。 |
| ■ルーシア To:サナリア |
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ふぅ〜ん。 …好きな人、いないの? |
| ■サナリア To:ルーシア |
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好きな人、ですか。 ……分かりません。 |
| ■ルーシア To:サナリア |
| …気になる人でもいるの? |
| ■サナリア To:ルーシア |
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昔は、いました。 でも、今は……一体何処で何をしているのか。 |
リィンをそっと撫でながら、呟く。
ごろごろと喉を鳴らしながら、リィンは気持ち良さそうな顔で居眠りを始めている。
| ■ルーシア To:サナリア |
| どういうこと? |
| ■サナリア To:ルーシア |
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旅人だったんです、その人。 だから、会っていたのはオランに居たほんの少しの間だけで。 |
| ■アルテナ To:サナリア |
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貴族は難しいな。いやなら嫌と言えば良かろうに。 ”家”と結婚するわけではあるまい。 |
| ■サナリア |
| ………………。 |
| ■ルーシア To:サナリア |
| その人の名前は? |
| ■サナリア To:ルーシア |
| カミール、と言っていました。 |
思い出すように、そう言う。
それ以上聞くのが躊躇われたのか、この日の話はこれでお終いとなった。
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