駄目元でシーアンは扉を開けようと試みる。
渾身の力を込めて引いてみたが、ビクとも動かない。

と、鉄の扉をゴンゴンとたたいてみる。

と言って、壁や床など石か土で出来ている所を探す。
どうやら扉の横の石壁でいけそうだ。

石壁を指でトントンと叩く。

そしてバジルは自分のコントロールしているノームの力を借りて、「トンネル」の魔法を唱える。

結果はお見事！半径１メートルの穴がポッカリと石壁に開いた。

バジルが壁に魔法で造った穴から抜け出た三人とカテリーナ（シーアンの腰に釣り下げられている）
そのまま階段を上り、この陰気臭い所から出ようとするがそうは行かないらしい。

階段の前には一体の骸骨戦士が立ち塞がるように立っていたのである。
偽者のエレ、つまりフェイという女が仕掛けたスケルトン・ウォリアーだろう。
そして地下墓地から出てきたシーアン達の姿を認識したのか、手に持った剣と盾を構える。

スケルトン・ウォリァーは先頭のシーアンに向かって剣を振り下ろす！
だがシーアンはそれを寸前の所で避けた。

そしてバジルはウィルオーウィスプを召喚し、それをスケルトン・ウォリァーにぶつける。
ウィスプは敵にぶつかるとパチパチ！っと音をたて崩壊、少なからずダメージを与えたようだ。

ルタードは問答無用とばかり、大斧を振るう。
大振りした攻撃は避けられてしまった。

今度は待機していたシーアンの攻撃だ。
振るった大剣は命中するが、敵の剣でガッチリと受け止められた。
再びスケルトン・ウォリアーの攻撃。
前に出てきたルタードを狙って当てるが、”カキン！”とあっさりその鎖帷子の装甲に弾かれた。

そこを突いてシーアンが大剣で攻撃する。
今度は良い当り！敵は大きくよろめいた。手応えは十分、後一撃で勝てる！！

そしてすかさずバジルがウィスプを召喚し、敵にぶつける。
”バシュッ！！”
ウィスプ崩壊のエネルギーを受けて、スケルトン・ウォリアーは音を立てながら崩れ去った。

そして三人とカテリーナ（人形）は螺旋階段を上り、地下墓地から脱出した。