昼なお暗い路地を抜け、薄汚れた扉が見えてくる。
　一見こ汚い酒場に見えるが、ここは盗賊ギルドの経営する店‥‥「夕暮れの鴉」である。
　ふだんはのほほんとしてるように見えるクレフも、ここに来ると緊張の色が……

　見えないのぉ‥‥(笑)
　その隣でイオスが小さな声にて

　ホントに蚊の鳴くような声である(^^;;
　そんな静かなお客に対し、

　ちら、とイオスに一瞥をするが、特に興味はなさそうである。

　と、真っ直ぐ挨拶するイオス。
　その姿に、くっと笑み浮かべる男。

　つぃ‥‥と立ち、クレフの横を通るがてら

　にや‥‥と卑下た笑みを顔に浮かべた男は、ふぃ‥‥と店から出ていった。

　ここには何度も来ているクレフ。さっそくイオスにレクチャー開始。

　少しどきどきしているイオス。
　案内された店の奥のカウンターでは、我らが”暴風”ミスティ姉さんが、今日も爪の手入れに余念がない。

　つぃ‥と姐さんに見える位置に、金貨2枚重ねる。

　と、軽く肩をすくめるミスティ。
　しかし、その目は‥‥そうは告げてないようにも思える。

　と、次々と的外れな質問を繰り出し（おそらくは）あきれられたクレフ。
　全く‥‥新人に何を教えてるんだおまぃさんは(笑)。

　しかし、クレフの横のイオスは‥‥ちょっと緊張した面持ちで、 カウンターに手を置き、

　と、クレフの置いた金貨にさらに２枚重ねる。

　と姐さんからキツイ一言。

　なるべく姐さんに目を合わせないように、ごにょごにょと呟くクレフ。
　そんなクレフに気付いているのかいないのか、そのまま問いに答えるミスティ。

　クレフ。やられっぱなし（ぉぃ）。

　と、さらに金貨をもう一枚。

　と、またしても爪の手入れに戻る姐さん。
　クレフとイオスの二人は、シーフギルドを後にした。