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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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| 礼拝所 |
礼拝所にたどり着くと、ちょうど村の子供が2人、駆出して村の中心の方に向かっているのとすれ違った。
それを見送っていたルゥミアが、こちらに気づき首を傾げる。
| ■ルゥミア To:ALL |
| あ、あら……セリンも一緒なの? |
| ■セリン |
| ……… |
セリンは周りの大人がどういう受け答えをするのか気になるのか、少しせわしない様子で視線を巡らせている。
そのセリンのルキシュは目で笑ってみせる。
| ■アンリ To:ルゥミア |
| 友達だもん。たまには一緒にお外に行かないとね♪ |
| ■コリューン To:ルゥミア |
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うん。ずっと地下室の中っていうのも飽きるかと思ってサ。連れて来たんだ。 ところでサ、ゴンドさんとお話したいんだけど、どこにいるか知ってる? |
| ■ルゥミア To:コリューン |
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はぁ、そうですか。 ゴンドさんは家におられるのではないですか? |
| ■ヘルムンス To:ルゥミア |
| いえ、そのゴンドさんの家がどこにあるかというのを知りたいんですが・・・ |
| ■ギャスパー To:ルゥミア |
| 悶着を避けるためにもルゥミアさんに案内がてら同行してもらえるとありがたいしな。 |
| ■ルゥミア To:ALL |
| ええ、構いませんが……… |
一瞬セリンに目をやると、少しルゥミアに近づき、小声で尋ねる。
| ■ギャスパー To:ルゥミア |
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…ところで、ウッドさんのことなんだけど…。 遺体が見つかったのはどこで、そのときセリンはどこにいたか教えてもらえるかい? それから、遺体のそばに、棒のようなものは落ちていなかったか? |
| ■ルゥミア To:ギャスパー |
| 遺体が見つかったのはダロンさんの家の近くですけれど……セリンがいたのは家の中ですよ。棒などは落ちていなかったと思いますが……… |
| ■ギャスパー To:ルゥミア |
| そうか、よかった…。 |
不安そうなセリンに向けて、ニッと笑いかける。
| ■アンリ To:ルゥミア |
| そういえば、ルゥミアのお姉ちゃんはセリンちゃんが 村でどんな扱い受けてたか知ってた? |
セリンには聞こえないように小声で尋ねる。
| ■ルゥミア To:セリン |
| ………あまりあの子の相手をする人はいなかったと思いますが……… |
| ■ルキシュ To:ALL |
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とにかく! ゴンドさんちに行こう。 こんな小さい子虐めるなんて許せないよ。 またうやむやな表現なんてしたらサニティかけてやる。 |
セリンに目をやって、ルキシュは拳を握る。
| ■ギャスパー To:セリン |
| そういやぁセリンは、精霊とお話すること、できるのかい? お母さんから、色々習っていたの? |
突然訊ねられて、セリンはびくんと怯えたように少し身を縮めた。
| ■セリン To:ギャスパー |
| ………少しだけ……… |
| ■ギャスパー To:セリン |
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へぇ、すごいなぁ…。小さいのに、ちゃんと魔法が使えるんだ。 俺は魔法を使えないからな、うらやましいよ。 |
セリンを脅えさせないよう、厳めしい顔にならないよう注意しながら話を進める。とはいえ、魔法を使えるのがうらやましいというのは口先だけではないらしく、言葉の端々にも憧れが滲み出ている。
| ■ギャスパー To:セリン |
| 俺は精霊のこと、全然知らないんだけど、セリンは雪の精霊とか、氷の精霊とも話ができるのか? |
| ■セリン To:ギャスパー |
| ………うん……… |
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