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- Diva the Soul Saver - 魂のディーヴァ | ![]() |
| 森の中 |
倉庫の奥の抜け道を進むと、しばらくして古井戸の底のような場所に出た。
ロープと伝って井戸から出ると、どうやらここは森の中らしい。町の中心からすると、ちょうど砦を挟んで反対側になる。
| ■ルタード To:みんな |
| 森の中とは、なかなかいい場所に出たの。 |
| ■バジル To:みんな |
| 思ったより抜け道長かったね。 |
| ■アイシャ To:みんな |
| ここどこかな〜? |
| ■ポム To:みんな |
| うにに〜、男爵は何処だ?(きょろきょろ) |
| ■ラウル To:ALL |
| とりあえず、足跡でも探すか? |
| ■声 |
| た、助けてくれぇぇぇ!! |
周囲を確認していると、不意に森の奥から悲鳴が聞こえた。男爵の声ではないが、何者かが助けを求めているらしい。
| ■ポム |
| なんだ! |
| ■バジル To:みんな |
| ?男爵の声じゃないみたいだね。とにかく急ごう! |
| ■ポム To:バジル |
| おう! |
| 森の中 |
声の方に行くと、男爵の部屋を守っていた2人の兵士が、4匹のゾンビに囲まれている。
2人は明らかに戦闘に慣れておらず、見かけ倒しのご大層な槍を振り回しているだけだ。ぴかぴかの鎧は、重さが合っていないらしく動きも鈍い。
そして、そこに男爵の姿はない。
| ■兵士A To:ALL |
| あ、あんたらか!!助けてくれ!!! |
| ■ミュン To:兵士A |
| あなたがた2人だけですか? |
| ■兵士B To:ALL |
|
そうだ! だ、男爵様は俺達を置いて逃げちまった!! |
| ■アイシャ |
| えぇ〜!? |
| ■ルタード To:兵士B |
|
護衛の者を放り出して逃げるとは、勇敢なのか、無謀なのか……。 おそらくは、後者じゃろうけどもな。 |
| ■ラウル |
|
やぁれやれ……大人しく腰でも抜かしててくれりゃあ面倒も少ないものを……。 |
ぼやきつつスピアを構えてゾンビたちに突っ込む。
| ■ラウル To:ゾンビたち |
| おうっ! てめぇらの相手はこっちだっ! |
| ■ポム To:ルタード&みんな |
|
男爵が独りでいる?やばくないか? とっとと片づけて追いかけなくちゃ! |
| ■ルタード To:ポム |
| では、とっとと片づけることにしよう。 |
ルタードも、ラウルに続いてゾンビたちに攻撃をかける。
| ■ポム To:兵士A&B |
| 二人とも鎧が重いなら攻撃を避けるのに集中してくれ |
言われたとおり、兵士2人は後ろに下がる。
そして、戦いらしい戦いでもなく、4匹のゾンビはあっけなく倒された(決してGMの手抜きではない、たぶん)
| 森の中 |
| ■ルタード To:兵士A&兵士B |
| さてと、そなたらの男爵どのは、どちらのほうへお逃げ遊ばしたかな? |
| ■兵士A To:ALL |
| あっちの……… |
と、兵士Aが森の奥を指さそうとするのと同時に、その方向から別の声が聞こえてきた。
| ■男爵の声 |
| うぎゃあああああああああ!!!! |
あまり良い声ではない。
| ■バジル |
| あちゃ… |
| ■ルタード To:兵士A |
|
なるほど、確かにそちらにおられるようじゃ。 無事かどうかは分からんけどもな。 |
| ■兵士B To:ALL |
| そうだ。く、もう手遅れじゃないのか!? |
| ■ポム To:ルタード |
| 今の声はきっと無事じゃないよルタード |
| ■ミュン To:ポム&ALL |
| ディーヴァが心配です。どっかにいってしまうまえに、行きましょうか。 |
| ■ラウル |
| 無事じゃねぇとしたら……あれのゾンビとはあんましやる気しねぇなあ…… |
| ■ルタード To:パーティのみんな |
| 行ってみねばなるまいの。 |
| ■ポム |
| ディーヴァで変なの呼び出してなきゃいいけど…(ぼそり) |
| ■バジル To:ポム |
|
そ、そうだね。 なにやらかすか予想できないからなぁ。 |
| ■ラウル To:ポム |
| ……あの男爵に下手な期待は禁物、かもな。(ぼそ) |
なんか、みんな助けたくなさそうである。
| ■ポム To:バジル&ラウル |
| どう転んでても苦労するのはあたし達なんだ、きっと |
| ■ルタード To:兵士A&兵士B |
|
おぬしたちは、ここで待つもよし、ついてくるもよし。 ただし、邪魔は御免じゃぞ。 |
| ■ポム To:兵士 |
|
あと砦に戻るって言うのもあるぜ |
| ■兵士A To:ALL |
|
ああ、あんたら勝手にやってくれ。 くそ、もう御免だ。あんな奴のために命まで懸けてられるか! 砦の方がマシだぜ、俺は砦に戻るぞ。 |
| ■ラウル To:兵士 |
|
砦まで無事に返して貰えるかどうかわかんねぇと思うが……なにせ夜だしな。 ま、逃げるっつーなら止めねえ。なるべく見つからねぇように、捕まらねぇように気を付けて行けよ。 |
| ■兵士A To:ラウル |
| 来たときの抜け道を逆にたどればいいだろ。ここにいるよりはマシだ。 |
| ■バジル To:兵士A |
| 君達が逃げてきた抜け道の入り口、アディに言って閉じておいてもらってるから気をつけてね。 |
| ■兵士A To:バジル |
|
中から怒鳴るなりして開けてもらうさ。 じゃあな。 |
| 森の中 |
絶叫のした方に向かうと、ゾンビが数体何かを取り囲んでいる。足元に転がっている物体は、どうやら男爵の(ぶくぶく太った)足に見える。上半身までは、ゾンビ達に取り囲まれていて見えない。
| ■ルタード |
|
……有象無象どもが。 ええい、そこをどけい! |
ルタードが斧を振り回すとゾンビの一匹に当り、あっけなく吹き飛ばされる。
| ■ゾンビ |
| ご………が……… |
他のゾンビ達は、危険を察したのかのろのろと後ずさる。
ようやく視界に入った男爵の上半身は、何度も頭を叩きつけられたように後頭部が半分ひしゃげていた。片目がくりぬかれ、叫んで口を大きく開いた状態のまま絶命している。
| ■ポム |
| うぁ……… |
| ■ルタード |
| これは、こやつらの仕業ではない……? |
| ■アイシャ To:男爵 |
| もぅ勝手ばかりするから・・・(;;) |
意外な事にアイシャは男爵が嫌いではなかったらしい。
| ■バジル |
|
う… 自業自得とはいえ、こんな姿になってしまうなんて……。 あ、それよりディーヴァはどこにあるんだろう? |
バジルはディーヴァが側に落ちていないか視線を巡らせるが、見える場所には落ちていない。
| ■ルタード To:バジル |
| ないかの、祭器は? |
| ■ポム To:ルタード |
| やっぱりあさんなきゃダメか? |
遺体を指してルタードに訊ねる。
| ■ルタード To:ポム |
| ……すまんが、ちょっと調べてくれるかの? |
| ■ポム To:ルタード |
|
うにに〜 動き出しませんように… (……腐ってないのがせめてもだな) |
そして、一応拝む真似だけしてから、ポムは遺体を漁り始めた。
| ■ゾンビ |
| ………ぐ………ぬ……… |
一旦ルタードの斧にひるんだゾンビ達も、気を取り直した(?)のか後ずさるのをやめてこちらの方を窺っている。
| ■ルタード To:バジル |
|
知恵のないただの亡者にしては、様子が少々おかしいような気がするのう。 バジルどの、近くに他の何者かの気配は感じぬか? |
しかし、アンデッドのオーラが多すぎて、特定することができない。それでも、ひとまずゾンビ以上のアンデッドがいる様子は感じられなかった。
| ■バジル To:ルタード |
|
あっちもこっちもゾンビばっかりでオーラが区別つかないよ とりあえず、もっと恐ろしいアンデットがいる気配は無いみたいだけど |
| ■アイシャ To:ゾンビ達 |
| あなたたち、誰かに操られてるの? |
| ■ポム To:ゾンビ達 |
|
言いたい事があったらちゃんと言ってくれ! ディーヴァの事で言う事あるんじゃないのか |
| ■ゾンビ |
| ………る………し……… |
| ■ゾンビ |
| ………ディ……ぁ………ぅ……け…て……… |
彼らは何かを訴えようとしているようだ。だが、腐った顎ではまともな発音ができないらしい。
| ■アイシャ To:ゾンビ達 |
|
ディーヴァ?ディーヴァって言ったの?その人がディーヴァを持ってるの?ディーヴァはどこ? (…苦しいって言ってるのかな。アイシャには助けてって聞こえるよぅ(;;)) |
| ■バジル To:ゾンビ |
|
ルシ…?人の名前かな? ディーヴァを何て言ってるんだろう? |
| ■ルタード To:ゾンビ |
|
ああ、じれったいのう。 もっとはっきりしゃべれんものかな。 ああ、そうじゃ、地面に字は書けんかな、字は。 |
| ■ゾンビ |
| ぐ………が………ががが……… |
こちらの言葉の意味がどの程度通じているのか分からない、何か苦しんでいるようにも見える(凶暴化しているようにも見える)
| ■ルタード To:ゾンビ |
|
むう、それもだめか。 では、どこかわしらを案内したい場所はないかな? 道案内はできるかの? |
| ■ゾンビ |
| ………ぬ………ぐぁ………ご……… |
ゾンビ達は呻き声をあげながら、今度はにじにじと輪を狭めてきた。
あまり話が通じそうには見えない………
| ■アイシャ |
| わかんないよぅ〜。 |
| ■ポム To:ルタード&みんな |
|
苦しくって我を忘れてるって感じだ 齧られる前に戦うしかないか? |
| ■ミュン To:みんな |
| 彼らを、楽にしてあげましょう・・・・ |
| ■ラウル To:ミュン&ALL |
|
……あんまし気乗りしねーけど仕方ねぇやな。 このままほっとくのもかわいそうな気がするし。 |
| ■バジル To:ALL |
|
眠らせてあげるのが僕達がしてあげられる精一杯なのかもしれないね。 |
| ■ルタード To:みんな |
| 致しかたないようじゃな……。 |
| 森の中 |
緩慢な動きのゾンビではまるで相手にならず、一行はあっさりとゾンビ達を蹴散らした。
| ■ルタード To:みんな |
| これで、わしらに残された手がかりは、ディーヴァが安置されていたという祠だけになったかな。 |
| ■ミュン To:ルタード&みんな |
| そうですね。その祠っていうところにいってみましょうか? |
| ■アイシャ To:みんな |
| うん。行こう。 |
| ■ポム To:みんな |
| ちょ、ちょっとまってくれ!ゾンビが襲って来たからまだ全部見てないんだに〜……男爵のポケット(ぽそ) |
| ■ルタード To:ポム |
| あ、まだ調べ終わってなかったんじゃったか。 |
再び遺体を漁り、男爵のポケットから見覚えのあるベルを取り出すと、ポムはにんまりと笑みを浮かべた。
| ■ポム To:ルタード&みんな |
| あったぜ♪ |
| ■アイシャ To:ポム |
| ほぇ、誰かに奪われちゃったわけじゃなかったんだねぇ。 |
| ■ルタード To:ポム |
|
いや、よかった、よかった。 男爵の命だけでなく、祭器まで失ったかと思うて、冷や汗かいたわい。 とりあえずは、これでひと安心かの。 |
| ■ミュン To:ポム |
|
ほんとですね。 ディーヴァのみが無事でよかった。 |
| ■アイシャ To:ミュン |
| そんな事言っちゃダメなの〜。 |
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