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| ≪ ガイアの私室 ≫ |
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| ガイア私室 |
笛の音が聴こえるガイアの私室前まできたスレイとカナル。
扉の前に歩み寄ると、なんと扉の方が先に開いた。
| ■ローゼ To:スレイ、カナル |
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早かったな。 ……!!?。 ………あ、ああ、あなたたちでしたか…。 |
部屋の中から出てきたのはローゼであった。
彼はどうやら船員の誰かと人間違いをしたらしく、部屋の前にきたのがスレイとカナルだということを知ると、あわててとりつくろった。
| ■ローゼ To:スレイ、カナル |
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………。 あ、そうそう、今ガイアお嬢様に笛の演奏をしてもらっていたんですよ。 彼女の演奏は素晴らしくてね、たまに吹いてもらっているんです。 よろしければ、あなたがたもどうですか? |
| ■スレイ To:ローゼ |
| いやぁ、いきなり扉が開いたのでびっくりしましたよ(^^; |
部屋の中をちらっと見やるスレイ。
部屋の中には笛の演奏をやめてこちらを伺っているガイアもいた。
彼女は一瞬驚いた表情をしていたが、すぐに笑顔を2人に向ける。
| ■ガイア To:スレイ、カナル |
| つたない演奏ですけどよろしければどうぞ。 |
| ■スレイ To:ローゼ、ガイア、カナル |
| それではお聞かせ願うとしましょうかね(^^) |
| ■ローゼ To:スレイ、カナル、ガイア |
| 私はそろそろおいとましますよ。それでは。 |
ローゼはスレイたちと入れ替わりで部屋をあとにしようとする。
| ■ガイア To:ローゼ |
| えっ、ローゼさん、もういっちゃうの? |
| ■カナル To:ローゼ |
| どなたかを待っていらしたのでは? |
| ■ローゼ To:カナル、ガイア、スレイ、カナル |
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あ、いえ。たいしたことではないのでお気になさらないでください。 それでは、私も明日に備えて準備がありますので。 |
| ■ガイア To:ローゼ、スレイ、カナル |
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そう…分かりました。 じゃ、しばらく演奏してますね。 おやすみなさい。 …じゃ、はじめましょうか。 |
ガイアはそういうと、再び笛の演奏をはじめるのだった。ちょっと寂しそうなのは気のせいか…。
| ■スレイ |
| …………… |
| ■カナル |
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(笛の音か……。 実は風雅なおっさんなのか? それとも、何か理由でも……。) |
センスマジックつかったらしい。
| ■カナル |
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(これは……呪歌……か? わからん……。 これだったら、もう少しあのやかましい騒音をきちんと聞いておくべきだったか?) |
スレイの目はローゼの行き先を追う。
彼が船長室に入ったのを確認するとスレイは支配しているシルフの力を使って船長室の周辺にウインドボイスをかけた。
スレイの耳にのみ、船長室の会話が聞き取れるように…。
| ■カナル |
| (ファザコンか……まぁ、あの歳じゃ仕方がないか) |
ガイアの演奏は続く。
しばらくして、スレイの耳に船長室内部の音が聞こえてきた。
| ■ローゼ |
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………ようやくはじまったか。 |
ローゼが何やら独り言をもらしているようだ。
何か聞こえたらしい。笛の音のこととか聞きたいけど、時間あったらね(TT
| ■カナル To:スレイ |
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! 何か聞こえなかったか? ……おい、全員起こすぞ。 |
| ■スレイ To:カナル |
| そうですか?(聞き耳開始) |
その時、コンコンとドアをノックされる。
| ■リグ To:ガイア |
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ガイアちゃん、夜遅くごめんね。 中に入っていい? |
と、言いながら返事を聞かずに中に入るリグ。
| ■リグ To:ガイア、カナル、スレイ |
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へへへ、勝手に入っちゃっ………。 ……きゃん! |
| ■カナル To:リグ、ガイア、スレイ |
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リグ! 丁度良いところに! 海の方でなにやら嫌な気配がするものでね。 今、何かあったのかもしれん。様子を見に行くぞ! スレイ、ガイアと一緒に、イスカ達を起こしてきてくれ! |
| ■リグ To:カナル、スレイ |
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うん、分かった。 すぐ、甲板へ行こう! スレイ兄ちゃん、ガイアちゃんをよろしくね。 |
| ■スレイ To:カナル、リグ、ガイア |
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(聞き耳をしていた) 確かに外の方で暴れているような音が聞こえます!気を付けてきださいね、二人ともっ! |
リグとカナルはそのまま急いで甲板へ向かう。
ガイアは訳が分からず呆然としている。
| ■スレイ To:ガイア |
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外で何か起こったみたいなんです。 仲間を起こしに行きますのでガイアもついて来て下さい! |
ガイアが追ってくるのを確認しながら女性部屋へ向かうスレイ。
| ■スレイ To:ガイア |
| そうだ、一応その笛も持ってきてくださいっ |
すぐに女性部屋の前にたどりついたスレイは扉を叩く。
| ■スレイ To:イスカ |
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(ドンドン)イスカ、起きてくださいっ! 外で何かあったみたいなんです。甲板に出てもらえますかっ?! |
| ■イスカ To:スレイ |
| なんだって!(剣をひっつかみ、スレイを突き飛ばすようにして駆け出す) |
| ■スレイ To:イスカ |
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おわっ?! お、起きてたんですかね、素早い反応です…(^^; あっ、バティとリムリィも起こさなきゃ。忘れるところでした。 |
スレイは男部屋に入っていって直接バティとリムリィを起こす。
| ■スレイ To:バティ、リムリィ |
| (ゆさゆさ)二人とも起きてくださいっ。甲板の方でなにかあったみたいなんです。 |