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| ≪ 男部屋にて ≫ |
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| 男部屋 |
さて、航海1日目の日も暮れて。
見張り役のスレイ以外のDWの面々は男女に分かれてそれぞれの部屋へと集まった。
もちろんこの部屋割りの際、リムリィをどちらの部屋に入れるかについて船員達とひと悶着あったことは言うまでもない。
結局リムリィも男部屋に入ることになり、バティ、カナルと合わせて3人がこの船室で休んでいる。
| ■カナル To:おおる |
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そっちは、どんな案配だ? 家庭教師の方は、ガキを抱き込んだから、問題なく進んでるぞ。 |
マッシュとのことを全部話すカナル。
| ■ジャン=バッティスタ To:カナル |
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俺様んところは、特に報告することなしさ。 途中でズルけて寝てたしな。 |
| ■リムリィ To:ALL |
| こっちもあまり…。 |
しばらくすると、部屋に近づいてくる足音が廊下から聞こえてきた。
足音は部屋の前で止まると、反対側の扉をノックするのが聞こえた。
| ■ジャン=バッティスタ |
| どちらさん? |
バティの言葉を聞いたのかどうか、扉の向こうから返事があった。
| ■ローゼ To:部屋の中のひとたち |
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私です。ローゼです。 そちらにガイアお嬢さんはいらっしゃいますか? |
| ■ジャン=バッティスタ To:ローゼ |
| うにゃ、こっちにはいないようだ。 |
| ■リムリィ To:ローゼ |
| 何かあったんですか? |
| ■ローゼ To:部屋の中のひとたち |
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あっと・・・後ろの部屋からも・・・あ、すいません、そちらの部屋じゃないです。 反対側の部屋のほうにいたようなんで、ご迷惑おかけしました。 |
そのあとローゼは、反対側の女性陣の部屋の前で話していたと思うと、ガイアらしき足跡と共に扉の前を離れて行った。
| ■カナル To:バティ |
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……普通は、女部屋の方を先に確認するよな……。 お前さんのせいか? |
| ■ジャン=バッティスタ To:カナル |
| はぁ?それ、話の筋がみえねぇぞ…… |
| ■カナル To:バティ |
| ティトの居ぬ間に何とやらってな。 |
| ■リムリィ To:バティ |
| バティさんって……(¬¬) |
| ■ジャン=バッティスタ To:リムリィ |
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ここぞとばかりに、じと目にならないでくれる? は……ははは…… |
乾いた笑い。
しばらくすると、どこからか笛の調べが聞こえてきた。
どうやらガイアの部屋の方角のようだ。
なにやってんだか……
| ■ジャン=バッティスタ To:ALL |
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ふむ、俺様とセッションしたがっている奴がいるらしい。 昼間、一発かましたっていうのに、見上げた根性だ。 ちょっくら、出かけてくるぜ |
そういってバティは部屋を後にする。
廊下に出て音のするほうへと向かっていくと、やはりガイアの部屋の中から聞こえてくるのが分かる。
| ■ジャン=バッティスタ To:ガイア |
| おーい、ちょっくらドア開けてくれ! |
ドアをドカドカノックする。
と、笛のおとはぴたりと止んだ。
しならくして、扉をあけてガイアが顔を出した。部屋の中ではローゼが座っているのが見える。
| ■ガイア To:ジャン=バッティスタ |
| はい・・・あっ、バティさん。何の用ですか? |
| ■ローゼ To:ジャン=バッティスタ&ガイア |
| じゃ、私はこのへんで船長室に戻ることにします。(^^;;; |
と、帰ろうとするローゼ。なんだか慌てているようにも見える。