オランの街がそろそろ動き出したころ、開店直後のロック＝エーテンの武器屋に一人の杖を抱えた少年がやってきました。
　なにやらすこ〜し不機嫌そうな様子‥‥。どうやら、朝から師匠にとんでもない事をしでかされた様子。
　果たして、少年の運命やいかに！？

　と、ロックはソフト・レザー・アーマーがたくさんならんでいる列にアシストを案内する。
　案内された場所で、すこし見てまわるアシスト。
　手に持って重さを確認したり、肩周りが大丈夫か当ててみたりと、ゆっくりと吟味している。
　やがて自分に合った鎧を見つけ、ロックに話かける。

　店の奥の方でなにやらごそごそと捜す音が。
　はたしてアシストの望む色の物が見つかるのだろうか？

　と、ちょっと濃いめの紺色の鎧を手に、ピティが店の方へやってきました。

　と、先ほどアシストが手にした物と同じ形・重さで、色がちょっと濃いめの紺色をした鎧を手渡された。

　自分の好みの色の鎧がみつかり、ほくほくの笑顔な少年。
　どうやら、朝からの不機嫌さも吹き飛んだようです。

　今度はロックが奥に探しに行く。

　と手渡されたロングボウ。アシストが弦を引っ張ってみると、丁度手にしっくりとする張り加減である。

　と、自分の財布とにらめっこでカウンターに375ガメル取り出す。

　と、購入したものを手に、にこにこ顔で少年は店を後にした。
　‥‥‥。おや？
　アシスト少年。頬をちょっと赤らめながらまた店へと入ってきた。　

　どうやら購入忘れがあったらしい。

　と、ひと振りのダガーを手渡された。

　手渡されたダガーを、鞘が付いたまま軽く振ってみる。
　自分の護身用に買ったもののためか、基本的な動きをなぞった程度。
　ひとしきりなぞったあと、振るのをやめてカウンターにまた戻ってくる。

　ダガーの代金を支払い、そのまま腰のあたりに留める。
　まだ留皮が堅く、なじんではいないのだが‥‥これからの旅で、なじんでいくに違いない。

　アシストは新品の武具に身を包み、次なる店へと移動した。

　足取り軽くロックの店を出た少年。
　そのままてくてくと道具を買いに、『時忘れの店』というところへ行く。
　確かそこが適当に道具買い揃えられるって‥‥師匠がいってたような違うような‥‥
　そんな事など考えつつ歩いていると、いつの間にやら店の前についたようである。

　カラコロン‥‥と鐘がなる。
　そうっと店の中へと入ると、中からはちょっと怪しげな香の香りが‥‥‥

　そう、カウンターの中から声がする。
　見れば手にはたきを持つ老人の姿が。
　どうやら、彼がこの店の店主らしい。

　いろいろあったらしい(笑)。

　そう元気よく宣言し、少年は道具を求めて棚の方へ。
　‥‥‥。
　しかし、宣言は何処行く風か。さっそく何かが崩れる音と悲鳴が聞こえてきたりする(笑)。

　‥‥‥。
　最近妙な連中が来るようになったからか。
　おやじ‥‥ちょっとたくましいかも。

　悲鳴の元。埋もれている何者か。
　元気のよい少年は、どうやら床に置いてあったロープの束に蹴躓き、そのままマントの海に埋もれているらしい‥‥‥

　苦労惨憺としながらも、なんとか這い出てきた少年。
　その後、自分のしてしまったことの後始末を始めたのだが‥‥やたら手際が良いことは‥‥。
　‥‥
　ほら、触れちゃイケナイことってあると思うの。うん。

　しばらくして‥‥手に持つ黒マント以外のものは、なんとか片付け終わったらしい。

　と、いつの間にか召喚された(嘘)羊皮紙―どうやらリストらしい―を手に、どんどんと必要なものを揃えていった。

　そんなこんなで少年の買い物は続く。
　やがておやじの所へ戻ってくる頃には、両手にいっぱい抱えていたり。
　気のせいか黒や青いものが多かったりする。

　と、にこにこ顔の店主に見送られ、少年は元気よく銀の網亭へと歩いていった。