リクエストにお答えして
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| ■オベロー村・宿屋 |
宿屋は1階が酒場で2階が宿泊施設となっている。
街の宿屋と比較する小さい部類だが、この規模の村にある宿屋としては大きめである……というかこの規模の村なら宿屋などない方が普通だろう。
中では、村の者らしい男達がカウンターに2人、テーブル席に3人ほど座って酒を飲んでいる。
| ■宿の主人 To:ALL |
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それで部屋はどうします? 2人部屋や4人部屋なら1人1泊30ガメル、個室なら50ガメルになります。 どちらも朝食付きの料金になってますが。 |
| ■シェル To:ALL |
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部屋割どうしよう? 大部屋ないみたいだから、分かれて泊まるしかないけど…。 |
| ■レンシオ To:シェル、主人 |
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男と女を一緒にするわけにはいかないから、まずそれで二つに別れてだな………。 あとは隣り合っている部屋を借りられるかどうか、かな? もし、御主人。 |
| ■宿の主人 To:レンシオ |
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はいはい。そうですね、それじゃ少し狭くなりますが、4人部屋に簡易ベッドを1つ入れれば男性4人とそこの坊やも一緒に泊まれますよ。それでいいですか? |
| ■レンシオ To:主人、ALL |
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それでいいです。どうも、お手数おかけします。 |
| ■宿の主人 To:レンシオ |
| それじゃあ7名様で210ガメルですね。前金でお願いします。 |
宿の主人がレンシオに宿泊費を請求しようとしたところ
| ■ルーイ To:宿の主人 |
| あっはい。僕が払います |
といって宿代を支払った。宿の主人は子供が金を支払ったのでちょっと面食らっているように見えた。
そして、宿の主人は部屋の場所を説明し、部屋の鍵を渡してくれた。 主人はベッドは後で用意するので、先に食事にしてはどうかと一行に提案した。
| ■レンシオ To:主人、ALL |
| じゃあ、俺は荷物置いてくるわ。 |
| ■ラウル To:レンシオ&ALL |
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あ、オレも… (他のメンバーに向かって) ついでだから、かさばる荷物は持っていっとくぜ? なんかあるかい? |
| ■ミルマ To:ラウル |
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わ〜い♪ じゃ、ミルマの荷物も持ってっといて〜♪ |
これ幸いとラウルに荷物を預けて、自分はルーイの所にいるつもり。
| ■シェル To:ラウル |
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あ、ボクのもよろしく〜(^^) |
レンシオとラウルが消えた部屋でまた、どたばた暴れる音が聞こえてくる、と。 カルーナは捕まえておこうね。
しばらくの後に何事もなかったかのように戻ってくるレンシオ。軽食を注文する。 ラウルも軽い食事と、エールを注文。
なんだか不穏な話を聞かされたあとなのでちょっとビクビクしてるルーイ。
宿に入ったときから思いっ切りあからさまに周りを警戒してキョロキョロしてたりする。
シェビィ(さっきの女の子)がそんなルーイに注目している。
| ■シェビィ To:ルーイ |
| 何キョロキョロしてんのよ。 |
| ■ルーイ To:シェビィ |
| (ビクッ)うっ……ううん。何でもない(^^;)。 |
| ■シェル To:ルーイ |
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ルーイ君、そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。 ボクらがついてるから。 |
シェルはルーイに小声で囁くが、効果ナシ?
シェビィはルーイをじろじろと見ていたが、ルーイの持っている竪琴に気がついたようだ。
| ■シェビィ To:ルーイ |
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あなた歌唄いなの? なら丁度いいわ。唄ってよパーッと雰囲気が明るくなるような歌。 あ、判りにくい歌はヤよ。こないだ来た詩人さん歌は上手かったけど詩が難しくてつまんなかったし……。 |
| ■ノエル To:シェビィ&ルーイ |
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1曲だけならいいんじゃない? 昔から吟遊詩人の間に伝わる遠くの国のお話とか。 |
| ■ルーイ To:ノエル、シェビィ |
| えっ? 遠くの国のお話? それでパーッと明るい歌? で判りにくいのはだめ……えっとえっと。 |
云われた注文を満たす歌がパッと出て来ないらしい。やっぱりまだまだ半人前か……。
| ■レンシオ To:シェビィ |
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(軽食をほおばりながら) ふぇぇ……。 ほのふらってひいひゃなふらはとほもっへいはけほ(訳:この村って小さな村だと思っていたけど)、 (いったん飲み込む) 吟遊詩人がそんなに頻繁にくるようなところなんだ? |
| ■シェビィ To:レンシオ |
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ちゃんと飲み込んでから喋ってよ。 詩人? 割とよく通るわよ。詩人とか芸人とか……。 |
| ■シェル To:シェビィ |
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へぇ、そんなによく通るんだ。 有名な詩人さんとかも来たりするの? |
| ■シェビィ To:シェル |
| さあ、有名な人もいたかもね。あたしはよく知らないけど……。 |
そういう話をしているとルーイがやっと注文に見合う歌を思いついたようでボロンと竪琴をかき鳴らした。
| ■ルーイ To:シェビィ |
| それじゃ、唄うね。遠い東の果ての国のお姫様の物語。 |
そういってルーイは東の果ての国の物語を唄い出した。
とある王国のお姫様が身分を隠して旅をしては、悪い領主などを懲らしめるという明朗快活な勧善懲悪の物語。
(ちなみに題名は『おんみつ姫』とかいったりする)
歌が終わるとシェビィが、パチパチパチっと拍手した。
酒場にいか他の客も、ほうっといった顔でルーイを見ている。
こころなしか酒場の雰囲気も明るくなったような気がする。
| ■シェビィ To:ルーイ |
| いいじゃない。もっと他にそういう歌ないの? もっと唄ってよ。 |
| ■ノエル To:シェビィ |
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ちょっと待って。続きは後にしてあげてくれない? ルーイ君も今日一日中歩いて疲れているんだし、夕ご飯だってまだなのよ。 これ以上続けて歌ったら喉がかれちゃう(^^; |
| ■ルーイ To:ノエル |
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えっ。このぐらいで喉枯らしたりはしませんよー。 |
まだ一曲しか唄ってないのにそのくらいで喉を枯らすほど半人前に見られているのかとブツブツ。
| ■ノエル To:ルーイ |
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調子いいと思って油断していると本当に使い物にならなくなるわよ。 ルーイ君の喉は商売道具でしょう。 |
ノエルはシェビィ父に目線を送って訴える。
料理を持って来たシェビィ父がシェビィを叱る。
| ■宿の主人 To:シェビィ |
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お客さんに無理云うもんじゃない。 ほら、あっちに料理が出来てるから運ぶのを手伝いなさい。 |
| ■レンシオ To:シェビィ |
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(やはり口をモグモグ) ふぉーふぉー、ふぐひはほくごにほろひふね(訳:続きは食後によろしくね) |
| ■シェビィ To:レンシオ、ルーイ |
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だから飲み込んでから喋らないと判んないってば。 ま、いいわ。今料理持ってくるから、また後で唄ってよ。 |
そう告げるとシェビィはてけてっと調理場の方へ駆けていった。
その後レンシオとラウルは酒場の客の声に聞き耳を立ててみた。
カウンター席の男達の話題は畑の収穫がどうの飼ってる鶏がどうのといった話のようだ。
テーブル席の方からはヒソヒソと『いつまでこんな……』『……いっそオランの官憲にでも……』『でも万一……ホルムスさんが……』といったような会話をしているのが聞き取れた。
| ■レンシオ |
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………何のこっちゃ。 まぁ、俺達には関係ない………かな。 面倒に巻き込まれるのはごめんだぞ………ッと |
しばらくして、今度は猟師風の男2人、壮年の男性と若者が酒場に入って来た。獲物らしい野うさぎを持っている。
男達もどうやら村の者らしい。先客たちに一言二言挨拶すると、と酒場の主人に獲物を渡して買い取ってもらうと、そのままカウンター席に座って自分達も飲みはじめた。