道案内ゲット
| 銀の網亭 廊下 |
ルツァーの部屋を離れ、ブロンの部屋へ行こうとしていたふたり。
さて、どこがブロンの部屋かな‥‥と探そうとした矢先に、ある部屋から出てくるちょっと太めの人影が。
ブロンだ。
その後ろで‥‥すす‥‥と闇に隠れ部屋を出るカヴァレス。
何食わぬ顔で、三人の会話を聞いている。
| ■アイシャ To:ブロン |
| あ、ブロンさん、み〜つけた〜♪ |
| ■ブロン To:ふたり |
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おや?奇遇じゃな。 わしはいまから‥‥すこぉし飲みに行くところなんじゃが‥‥どうじゃ?一緒に(笑) |
どうやら、先ほどの宴では足りなかったらしい。
| ■アイシャ To:ブロン |
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すこぉしだけ?(くすくす) ブロンさんなら1晩中でも飲んでられそうなの〜(笑) |
| ■バジル To:ブロン&アイシャ |
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命知らずだねブロンさんは……。 あ、いや、何でも無いよ。 |
| ■ブロン To:アイシャ |
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うまい酒ならば幾らでも飲めるもんだでの(^^)。 して、アイシャ殿達は何処へ行くところじゃったのかな? もしかして、邪魔してしもうたのかの? |
| ■アイシャ To:ブロン |
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えっと、アイシャ達、ブロンさんにお話があるの。 ねっ、バジル。 |
| ■バジル To:ブロン |
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そう♪ぜひぜひ♪ |
| ■ブロン To:アイシャ |
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ほほぅ。わしに話しとな。 で、どんな話しなのかの? もし‥‥ここで話しにくいのであれば‥‥狭くて申し訳ないがわしの部屋にでも行きますかな? |
| ■アイシャ To:ブロン |
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(こくっとうなづく) ありがと〜(^^) |
| ■バジル To:ブロン |
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もちろんお邪魔させてもらうよ。 いやさ、実はね、賢者の塔でドワーフはなぜ魔法が使えないのかってテーマで勉強してる先生がいてさ、実はそのインタヴューなんだ♪ |
バジルは笑いながらうんと小声で「なぁんてね」と付け加えるとブロンにウィンクした。
部屋に入って行く3人を見て、ちょっと考えこむカヴァレス。
さて、どうしたものか‥‥‥
| ■カヴァレス |
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まぁ,何も無ぇだろぉがよぉ・・・ 我は隠るる,場景の狭間へ・・・ |
そっと呪文を唱えるカヴァレス。
呪文は、正常に発動し、カヴァレスの姿はその場に溶け込む。
そのまま、盗み聞きをするものが居ないか見張りに立つ。
| 銀の網亭 個室−ブロンの部屋− |
部屋はこじんまりとした二人部屋で、一つのベットからはすやすやとアイオンの寝息が聞こえる。
| ■ブロン To:ふたり |
| し〜〜〜っな(^-)b |
と、跳ね上げている布団を直すブロン。
| ■バジル |
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アイオンったらか〜わいい♪ |
アイシャは寝ているアイオンに気を使って、声のトーンを落として喋り始めた。
| ■アイシャ To:ブロン |
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アイシャ達、明日、エストン山脈まで行く事になったのだけど、 ブロンさんの都合が良ければ一緒に来て、道案内をしてくれませんか〜? そのかわり馬車でブロンさんの村まで送ってあげられるです〜。 |
| ■ブロン To:アイシャ |
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ほう。 わしらも明日村に帰ろうと思っていたとこでの(^^)。 もし乗せて行ってもらえるのならばありがたいのぅ。 |
| ■バジル To:ブロン |
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道中にブロンさんが飲むエールもたっぷり運んで行くからさ♪ もちろん食べる方もばっちり保証できると思うよ。 どうかな?悪い話じゃないと思うんだけど…… |
| ■ブロン To:バジル |
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ははは(^^)。 あまり村に帰るときはエールは飲まないようにしておるんじゃ。 アイオンが怒るでの(^^)。 もちろん、お言葉に甘えさせてもらいますじゃ。 それで、どこらへんまで御案内すればよろしいのかな? |
| ■バジル To:ブロン |
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ブロンさんの村までお願いできるかしら?もし山にも詳しいならそこも案内してもらえると、もっとうれしいんだけど。 |
| ■ブロン To:バジル |
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う〜〜ん‥‥‥ 山に入るには、わしらの方では村長にお伺いを立てなければならないのじゃよ。 狩人達にしてもな。 よそからきたお前さん達はたぶん良いじゃろうが‥‥‥わしは、たぶんお前さん達の案内はできんよ。 すまんな。 村長に、その件について話しを通すぐらいならばできるんじゃが‥‥ |
山の中の案内はできないと、すまなそうに言っています。
| ■バジル To:ブロン |
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うん。それで十分だよ。 誰も知らない人がいきなり会って頼むより、ブロンさんに紹介してもらえる方が断然良いだろうしね |
| ■バジル To:ブロン |
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そういえばさ、ブロンさんって宝石細工のお仕事をしている人なんでしょ? オランのギルドに伝説的な腕前を持つドワーフがいるって噂を聞いたのだけど、もしかしてブロンさんだったりして。 |
| ■ブロン To:バジル |
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いやいや。わしはまだまだでの。 そもそもオランのギルド員でもないでの‥‥すまなんだ。 |
しずかにぽりぽりと、あたまを掻いている。
| ■バジル To:ブロン |
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そっか。残念。 そうだよね、オランのギルドに所属してたら遠くて大変だよね。 |
| ■ブロン To:バジル |
| そうじゃな。ちぃとばかり遠すぎるでの。 |
| ■アイシャ To:ブロン |
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(ブロンの耳元で内緒話) あのね、出発の事なんだけど…。(こしょこしょ) |
と、さっき話しあった待ち合わせの事(3人組みを撒く算段)をブロンに伝える。
| ■アイシャ To:ブロン |
| という風にしたいのだけど良いですか〜? |
| ■ブロン To:アイシャ |
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ふむ。そやつらから付けられぬようにすればよいのじゃな? わかった。アイオンにも、ちゃぁんと言っておくでの(^^)。 |
冒険者稼業も大変だのう‥‥と思う、ブロンであった。
| ■アイシャ To:ブロン |
| ありがと〜(にこっ) |
| ■バジル To:ブロン |
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明日からしばらくの間、よろしくね♪ それじゃおやすみ〜 |
| ■ブロン To:バジル&アイシャ |
| おやすみ。 |
バジルはすやすや寝ているアイオンにも小さくおやすみを言うと、ブロンの部屋を出た。
二人は部屋の外で思わずそっと辺りをうかがうが、何の気配も感じないのに安心してみんなのいる部屋へと向かった。
一同が無事戻ったのを見届けると、闇からさらに濃い闇−カヴァレス−が浮き出てきた。
無言のまま、もう一度だけ周囲を確認すると‥‥‥そのまま滑るように部屋へと戻って行った。