ワンちゃんを謀るには?
| 館 二階の部屋 |
ストーンサーバントは、黙々とゾンビの死体を片づけている。
| ■ 犬(下位古代語) To:カヴァレス |
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失礼いたしました。 お怪我はございませんか? |
そう言いながら、奧からのっそりと現れたのは先程の犬だった。
ストーンサーバントへの指示は、やはりこの犬が行っていたようだ。
| ■ カヴァレス(下位古代語) To:犬 |
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我が同胞,ことごとく無事なり。 我等奏でる,汝の安穏を。 |
| ■ 犬(下位古代語) To:カヴァレス |
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それにしてもお客様。このような蛮族(どうやら、ラウルとリムリィ、そしてザックのことらしい)にまでここでのお楽しみを分け与えようとは、何とも心優しい! ……何だ、何か言いたいのか? 全く、言葉もわからん奴らのために、何でわしがここまで(ブツブツ) |
犬は、何か呪文を唱えた。
| ■ 犬(共通語) To:蛮族共 |
| これでどうだ? |
どうやら、言語系の呪文らしい。犬は、蛮族にあわせてくれたようだ。
| ■ コリューン To:犬 |
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出迎え、ご苦労にゃん☆ 蛮族にも優しくしてあげるのは、大切な事にゃん。 (※ザックを指差す) でも、あのオッサンはちょっと問題があるにゃん。ちょっぴりお仕置き してあげて構わないにゃ =^^-^^= |
さりげなく、ストーンサーバントでザックをド突かせようとするコリューン。
| ■ 犬 To:コリューン |
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私どもでお客様の持ち物を傷つけるのは少々問題があるのですが……。 お客様がそう仰るのでしたら。 |
さらっと実行する犬。
| ■ コリューン To:犬&ALL |
| さてと、お楽しみに行くにゃ〜 =^^o^^=♪ |
| ■ ザック To:ALL |
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ちょ・・・ちょっとまてええい |
ストーンサーバントの拳はザックの腹に深々とめり込んだ。
| ■ ザック To:ALL |
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ぐ・・・・ こりゃあまじでやばいな コリューンさま。御菓子を贈呈しますのでどうかとめてくださいませ (チラリと御菓子の袋をみせる) |
| ■ コリューン To:犬 |
| あ、それくらいで良いみゃ =^-_-;^= |
ザックの様子を見て、さすがにやり過ぎたかと思ったようだ。
決して、お菓子につられたわけではない……と信じたい。
| ■ 犬 To:コリューン |
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よろしいのですか? 躾は厳しく行いませんと。 |
| ■ コリューン To:犬 |
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厳しすぎるのと逆効果にゃ。生かさず殺さず、にゃ☆ ところで、今日の趣向は何なのにゃ? わくわくどきどき〜にゃ=^^-^^=?? |
| ■ 犬 To:コリューン |
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……趣向と申しますと? ラパス様より、特に変わったアトラクションを行えと言う指示は出ておりませんが……。 |
犬は、少し躊躇してるようだったが、意を決して、
| ■ 犬 To:おおる |
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……お客様、恥を忍んでお聞きいたします。 今、王国の様子はどうなっているのでしょうか? 私がこの地を護るためにラパス様に作られ、長い年月が過ぎました。 皆様に楽しい一時を提供して参りましたつもりですが、ある日より突然、お客様が来られなくなり、魔力の供給も途絶えてしまいました……。 私達は、皆様にとって不要になってしまったのでしょうか? |
| ■ コリューン To:犬 |
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王国は・・・今、ちょっと蛮族達のせいで騒がしい事になってる けど、心配するほどじゃないみゃ★ 実は今日ここに来たのは、ここでの楽しくて素晴らしい経験を 通して蛮族達を啓蒙するためでもあるのにゃ〜 =^^v^^=♪ |
| ■ 犬 To:コリューン |
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おお、そうですか! それを聞いて安心しました。 それならば、しばしの辛抱なのですね。 |
コリューン、嘘つき……。