| Sword World PBM #29 |
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■ Index |
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| 野営地 |
………何事もなく、夜が明けた。朝日で、辺りも少し明るくなっている。
| ■ユーリ |
| ふぁぁ、よく寝た。じーさん、ねーちゃん、飯にしようぜ。 |
そう言って、ユーリはエシルとベインを呼び寄せている。
| ■イルミナ |
| よいしょっと...荷物はこれだけかな...? |
ユーリがエシル達を呼び寄せている頃、イルミナは死体のあった辺りから彼ら3人の荷物を運んできた。
| ■アーギー |
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・・・・・・・・・・。 |
目を覚まし、その体勢のまま辺りを見回し、いなくなっている者がいないか確認すると、ふとマリエルの方に視線を向けた。
マリエルは規則正しい寝息を立てて眠っている。治療が功を奏したのか、峠は越したように見える。
| ■アスタルテ |
| ふあぁぁぁぁぁ、みんなおはよ〜〜〜。 |
| ■クレフ |
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| ■カルソニック TO:クレフ |
| (体をあちこち鳴らしながら) 体、鍛えてやろっか?(笑) |
| ■クレフ To:カル |
| ・・・あぁ、いや、うわ(寝ぼけてる(笑))、えっと、遠慮しときます(^_^;)あなたの鍛え方を私がやったら、きっとど〜にかなっちゃいますよ(^_^;)、あっはっは |
| ■カルソニック To:クレフ |
| そうでもないぞ。俺もそんなに鍛え抜かれた筋力を持ってる訳じゃ無いからな。 筋力ばかり鍛えると反射速度が遅くなり戦闘では致命的になるしな。 |
とりあえずみんなが起きてるのを確認して───
| ■クレフ To:パーティーALL |
| ・・・あちらさんも朝食の用意してますし、私たちも食べちゃいましょう・・・腹が減ってはなんとやら、って言いますし・・・ |
| ■ドリス To:クレフ |
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うん、そうだね。 (ちらっとマリエルの方を見て) マリエルちゃん、目…醒ましてないのか、起きたら、体力つけるためにお腹にやさしくて栄養あるもの用意してあげたいけど…いまはそっとしておいた方がいいかな…。 それじゃ食事の準備しよっ。お湯、沸かすねっ(ニコニコ) |
| ■イルミナ To:パーティーALL |
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皆さん起きられましたね、おはようございます(^^ マリエルさんたちの荷物ですが一応あっちのほうに置き去りだったのでこちらに持ってきておきました(^^ さすがに三人分は重たいですね(^^ |
少し経って、クレフ達が食事の準備をしていると、ユーリが近づいてきた。
| ■ユーリ To:ALL |
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おはよ。まだ飯の準備してんのか。 俺達、先行くぞ。 |
| ■イルミナ To:ユーリ |
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あら、早いわね(^^ちゃんと食べたの? そうそう、例の犯人がどこにいるかわからないから十分気をつけるのよ。 |
食事を済ませたにしては、異様に早い。あれでは、袋から食料を取り出して、そのまま飲み込むくらいの時間しかない。
だが、それに関しては、誰も特に疑問は抱かなかったようだ。
| ■ユーリ To:イルミナ |
| おう、じゃあ、またな〜。 |
そう言って三人は森の奥へ消えた………
| ■クレフ To:ユーリ |
| はぅっ、も、もう食べたんですか?(笑)・・・はっはっは、これはやられました。ならば、でんと構えて食べますかねぇ(笑) |
| ■ドリス To:クレフ |
| でんと構えてって…(^-^;) |
| ■アーギー To:クレフ |
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・・・・・バカ、あいつらの早さ見ればオレ達単に置いてかれてるだけなのすぐに分かるだろうが。そんなこと冗談でも言うなよ・・・・・。 こっちも余裕かましてないで急がなきゃ駄目だろ・・・・・。 キノコも、そして・・・・・・・・・ |
起きあがり、マントを羽織るとマリエルの方に向かう………
| ■イルミナ To:アーギー |
| あっ... |
| ■アーギー |
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こいつもな・・・・・。 (ふうっと一息つく) ・・・・・・・さて、目を覚ますのか否か・・・・・・・。 |
マリエルの肩に手を置くと、軽くゆする………
| ■クレフ |
| ・・・と・・・(アーギーに言い訳するのを忘れて(笑)、マリエルの様子に注視します) |
クレフは、アーギーに言い訳(?)するのも忘れて、マリエルの様子を注視した。イルミナも心配そうに見ている。
| ■マリエル |
| ………ん……………… |
小さく呻いて身じろぎし、ゆっくり目を開ける───
| ■アーギー |
| ・・・・・・・・。 |
| ■マリエル To:ALL |
| ………あ………あなたたちは……… |
まだ、ぼーっとしているようだ。
| ■イルミナ To:マリエル |
| マ、マリエルさん! |
イルミナは、水を持って駆け寄ってきた。
| ■イルミナ To:マリエル |
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マリエルさん...とりあえずお水でも飲んで... |
と、水を差し出す。
| ■イルミナ To:マリエル |
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大丈夫ですか? 私達のこと...わかります? |
| ■マリエル To:イルミナ |
| あなたたち…酒場にいた…… |
だが、彼女は水を受け取ろうとはしない。どうやら警戒しているようだ。
| ■マリエル To:イルミナ |
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………どうして……… ………あたしを………どうするつもり………? |
| ■イルミナ To:マリエル |
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混乱してるのね...無理もないわ 私達はあなたに危害を加えるつもりはないわ 昨日倒れていたあなたを見つけて、ほうっておけなかったの...ただそれだけよ ほら、この水だってただの水よ? |
イルミナ自身が、水を飲んでみせる。
| ■イルミナ To:マリエル |
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ねっ? .....いったい何があったのか話してくれないかしら? |
多少、イルミナ以外の面々を気にしつつ、マリエルは水を受け取った。一口だけ喉を潤すと、ぽつりぽつりと話し始める。
| ■マリエル To:イルミナ |
| ……森を歩いてたら……いきなり…周りが真っ暗になったわ………それから…闇の中で誰かが斬りつけてきて……… |
そこで、はっとしたように自分の右手首を見た───が、すぐに視線を逸らして、左手で隠す………
| ■マリエル To:ALL |
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………ジェイクが………逃げろって……… ………あ!ジェイクは?ケインズは?どこ? |
| ■ドリス To:マリエル |
| あたし達、森の中で悲鳴を聞いて駆けつけたんだけど、その時にはもう…2人とも…… |
そう云って首を振る………
| ■マリエル To:ドリス |
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……もう…もう、何……? ………二人とも…もう逃げちゃってて……いなかったのよね?…そうよね?ね? |
自分に言い聞かせるように言っているが、さすがにそんなわけないことくらい分かっているようだ。
マリエルは震えながら俯いた………
| ■アーギー |
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・・・・・・・・・・(フンッ) |
| ■マリエル To:ALL |
| ………あたしが…あたしが、逃げたから………あたしが…死ねばよかったのに……… |
| ■ドリス To:マリエル |
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そ、そんなこといっちゃ駄目だよ! と、とにかく落ちついてっ |
| ■アスタルテ To:マリエル |
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(ビシッと軽くマリエルの頬を叩きます) ふざけるんじゃないわよ。何現実から目をそらしてるの。 よく聞きなさい。 私の話、わかるわね。 |
神官の目で、じっとマリエルの目を見つめるアスタルテ。
| ■イルミナ To:マリエル |
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そうよ...ジェイクさんはあなたに「逃げろ」っていったんでしょ? あなたが生きていることは彼らが望んだことなのよ... 今度はあなたが彼らのために、あなたのできることをしなければいけないわ |
| ■カルソニック To:マリエル |
| (少し輪の外の木に寄り掛かって) 反省はいい、後悔するのも勝手だ。だが過去の過ちをただ否定的に捉えて 自分を責める事は止めた方がいい。それは何も生み出しはしない・・・。 |
| ■マリエル To:ALL |
| ……ってるわよ………分かってるわよ。………神殿で…同じこと、あたしも何度も言ってるもの………言われなくても…分かってる……でも……… |
そこで言葉を切って、───右手はないので───左手で聖印を握って目を閉じる。
| ■アスタルテ To:マリエル |
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いいのよ。偉そうな事いったって、私はまだそんな場面に立ち会ったことないもの。 私にとっては神殿でずっと言われてきたことだもんね。 神官としては先輩のあなたがそんなにつらそうな姿を見てると、私自分が同じ目に遭ったとき大丈夫かなって思っちゃう。 でもこれを忘れないようにして、私はもっと強くなるわ。 心も体も……、一人前の神官戦士になれるように。 マリエル、お互いにがんばりましょう。 |
| ■アーギー(心の声) |
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(冷めた目で様子を見た後、側から離れて) ・・・・・ハッ、何が「死ねば良かったのに」だよ・・・・・。 本当に死んだほうがいいと思ってるんならオレ達の声なんか聞かずに潔く死のうとするもんだろうが・・・・・。 ・・・・・何とも笑えない冗談だ。聞き苦しいことこの上ない・・・・・。 |
| ■ドリス To:マリエル |
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え、えっとえっと…(話題を変えるように) げ、元気出してっ。 今、朝食用意してたとこなの、良かったら何か食べる? 何か少しでもお腹に入れた方がいいよっ 人間空腹だとろくなこと考えないからさっ |
| ■カルソニック |
| (既に保存食をバリバリ食ってる(笑)) |
| ■クレフ |
| ・・・・・・ま、さっさと済ませますか・・・ |
クレフも、自分の荷物から保存食を取り出し食べ始めた。
| ■マリエル To:ドリス |
| ………ありがと。………そうね、おなかすいたわ。 |
ちょっと無理矢理といった感じで笑顔を作ろうとするマリエル。
| ■アーギー |
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・・・・・・・・さてと。 ・・・・・・・・・・・。 気付いたらいきなり闇の中になって、か・・・・・・・。 |
そう呟きながら、アーギーはユーリ達が去った方向に視線を向けた。
| ■アーギー |
| ・・・・・・・まあ一応、備えとくか・・・・・・・。 |