|
|
Sword World PBM #25
「天使のつるぎ」 | ||
|
| 困った時の… |
| |
|
| |||
|
| ||
| ■ Index | ▲ Previous Page | ▼ Next page |
|
| ||
| バイナルの研究室 |
イェルクを連れてオランに戻ってきた一行は、すぐに魔術師ギルドへ向かった。入館手続きをし、バイナルの研究室に向かう。
一行から事情を聞いたバイナルは、うめきながら腕を組んだ。
| ■バイナル To:ALL |
| なるほど………魔神の生態について研究している導師なら何人か知り合いがいるが………まあいいだろう。紹介してやろう。 |
| ■ノエル To:バイナル |
|
ありがとうございます。 |
| ■オジイ To:バイナル |
|
それはありがとうございます。 で、よろしければ、その方のお名前とひととなりを教えていただけないでしょうか。 このような話をした後で失礼なお願いではありますが、私たちもイェルクを信用のおける人に預けたいと思っておりますので、お願いいたします。 |
| ■バイナル To:オジイ |
| そうだな、魔神の生態を研究している導師で、ラストールという奴がいる。多少変わり者だが、彼なら引き受けるだろうし、悪いようにはしないだろう。 |
| ■ウィード To:バイナル |
|
サンキュ、おっちゃん。(^^) だが、悪いようにはしないと言われても、イェルクの待遇が気になるな。 しばらくは、ラストール導師の研究に俺を付き合わせてもらえるよう頼んでくれないか? 「助手としてタダ働きしてやるぜ」ってさ。(^_^) |
| ■バイナル To:ウィード |
| 勝手にしろ。 |
| ■ウィード To:バイナル |
|
オッケー。遠慮なくそうさせてもらうぜ。 |
そこで少し声のトーンを落とし、バイナルにささやく。
| ■ウィード To:バイナル |
|
ところでおっちゃん。 この前の合コン、どうだったんだ?うまくいったのか? |
| ■バイナル To:ウィード |
| フッ………無論だ……… |
しかし、言葉とは裏腹に、額には一筋の汗が流れている………
| ■ウィード To:バイナル |
|
ま、気を落とすなよ、おっちゃん。 また、ウィリンに頼んでやるから。 けど、ウィリンに手を出したら殺すからな。(-_-メ) |
| ■ウィード To:ALL |
|
そういう訳だ。 しばらくはみんなと一緒に行動できなくなっちまったな。 魂の研究、魔神の研究、イェルクの暇つぶしの相手。 忙しいけど充実した日々を送れそうだ。(o^^o) |
| ■ノエル To:ウィード |
|
残念だけど、しかたがないわね。 私も研究の合間に会いに来るから。 |
| ■アフル To:ウィード |
|
うん、ま、仕方が無いか(^^;; それに、ウィードがイェルクと一緒にいてくれるんだったら、俺達もいつでも会いに来れるしね。 |
当たり前だが、いつでも会いに来られるわけではない。だが、イェルクはその言葉で少し緊張が和らいだようだ。
| ■ノエル To:バイナル |
| あの、直接お会いしてイェルクさんのことお願いしたいのですけど、あとでそのラストールさんの研究室の場所教えていただけませんか? |
| ■バイナル To:ノエル |
| うむ、構わんぞ。 |
| ■ノエル To:バイナル |
| ありがとうございます。行くときにはちゃんと予定聞いてからにしますね。 |
| ■バイナル To:ALL |
| ただし、さっきの話を聞く限り、その魔神についてある程度分かるまではこの三角塔からは出せないぞ。分かっているな? |
| ■ノエル To:バイナル |
|
その覚悟はしています。 ただ、いつごろその結果がでてくるのか。 私たち次第なのかもしれませんけど。 |
| ■バイナル To:ノエル |
| それは私にも分からん。 |
バイナルは首を横に振り、今度はイェルクの方へ向いた。
| ■バイナル To:イェルク |
|
当分、三角塔の外には出られない。それどころか、三角塔の中も自由というわけではない。こいつらが会いに来ても、ほいほいとは会えないだろう。 我慢できるか? |
| ■イェルク To:バイナル |
| …… |
イェルクは少し考えた後、無言で小さく頷いた。
| ■ノエル To:イェルク |
| ごめんね・・・ |
| ■ウィード To:イェルク |
|
そんなに心配するな。 それとも、俺が遊び相手じゃ不服か?^^; |
ウィードが、イェルクのことを気にかけてか、冗談めかして言う。
| ■イェルク To:ALL |
|
ううん、俺、感謝してる。今までみたいにうじうじ生きるよりずっとましだ。 だから、心配しなくていい。 |
| ■アトール To:イェルク |
|
長老は「ヴィーザが魔神を克服する可能性にかけていた」と言っていたんだ。 自分の心を信じて、頑張るんだぞ。 |
| ■ノエル To:イェルク |
|
あのね・・・今までずっと気になっていたんだけど・・・ 俺じゃなくて私でしょ。 女の子なんだから・・・共通語の言葉遣いも教えてもらわなくちゃね。 |
| ■イェルク To:ノエル |
|
変…か? ………ノエルがそう言うならやめる……… |
| ■ノエル To:イェルク |
|
(苦笑しながら) そのぶっきらぼうなのもね(^^; |
| ■イェルク To:ノエル |
| う………うん……… |
仕方なくといった様子で、イェルクは答えた。
| ■アトール To:イェルク |
|
ま、気長に直していけよ(^^; |
| ■オジイ To:イェルク |
|
そうだね。あせらずに、少しずつ直していこうね。 未来は、開けているんだしね。 |
| ■イェルク To:オジイ |
| ……… |
まだ少し、表情には不安の色が残っている。だが、イェルクはその不安を口に出すことはなかった。
| ■オジイ To:イェルク |
| それにみんなで、暇を見つけて会いに来るよ。自分も。一度勉強しようかなって前々から思ってたことだしね。 |
| ■バイナル To:ALL |
| まあ任せておけ。自由はないが、そうひどい目にあわせようというわけでもない。私を信用しろ。 |
あんただから不安なんだ。
| ■ Index | ▲ Previous Page | ▼ Next page |